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第57話 徹夜明け、即座に決まるスケジュール4

Author: 月城葵
last update publish date: 2026-06-28 05:33:17

 課長を探して、俺はウィザーズギルドへ向かっていた。

 こうしている間にも、狂信者たちは悪魔召喚の儀式を着々と進行中かもしれない。

 そう思うと、自然と足早になる。

 ……ほんと、ロクなことしないよなアイツら。

 中央通りから東に進めば、遠目でも目立つ塔が見えた。

 空に突き刺さるようにそびえていて、窓は少なく、壁面はやたらに黒光り。

 まさに「魔術師が住んでいます」って自己主張している建物。

 こういうの、普通の人間からしたら威圧感バッチリなんだろうが……俺からすると、趣味悪い石細工にしか見えん。

 入り口には、装飾過剰な鉄扉。

 両脇に立つ魔術師崩れの見張りは、ローブに袖を通しただけの青白い男どもで、目つきだけは、やたらと鋭い。

 中に入れば入ったで、怪しい薬草と古紙の匂いが鼻をつくんだろうな、と想像できる。

 いかにも魔術師が居そうな塔だよな。

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     課長を探して、俺はウィザーズギルドへ向かっていた。 こうしている間にも、狂信者たちは悪魔召喚の儀式を着々と進行中かもしれない。    そう思うと、自然と足早になる。 ……ほんと、ロクなことしないよなアイツら。 中央通りから東に進めば、遠目でも目立つ塔が見えた。  空に突き刺さるようにそびえていて、窓は少なく、壁面はやたらに黒光り。    まさに「魔術師が住んでいます」って自己主張している建物。 こういうの、普通の人間からしたら威圧感バッチリなんだろうが……俺からすると、趣味悪い石細工にしか見えん。 入り口には、装飾過剰な鉄扉。  両脇に立つ魔術師崩れの見張りは、ローブに袖を通しただけの青白い男どもで、目つきだけは、やたらと鋭い。 中に入れば入ったで、怪しい薬草と古紙の匂いが鼻をつくんだろうな、と想像できる。 いかにも魔術師が居そうな塔だよな。  まぁ、居るんだけどさ。 俺は深く息を吐き、鉄扉の前に立った。  さて、課長は居るだろうか。 鉄扉を押して中に入ると、すぐに空気が変わった。  埃と古紙の匂いに湿った石の冷たさ。  いかにも魔術師が集まってますって雰囲気だ。 で、次の瞬間――「だから言ってるだろっ! 研究などと、そんな場合じゃない。すぐに移送しなければ大変なことになるとっ!」 廊下の奥から、課長の怒声が響いてきた。 ……ああ、なんかやってんなぁ。「しかし、これは貴重な研究対象に……」 「この研究馬鹿どもがっ! 街を死の都にしてぇのかっ!」 言葉の応酬が壁を震わせて届いてくる。  俺は柱の陰に立ち止まり、頭をかきながらため息をついた。 ……間違いない。ウィザーズどもは今日も通常営業だ。

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  • こちらギルドの調査員   第22話 それは業務範囲外1

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  • こちらギルドの調査員   第11話 調査員の胃は休まらない3

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